自分の波紋は何でできている?
これまでの話で、自分が水で満たされた丸いプールの中心にいて、プールの境界の内側に波紋ができているところまでイメージできたかと思います。
先述したように波紋の一つ一つは自分に関する情報で、中心から離れるほど自分以外から認識されやすい情報です。
では、あなたの波紋は何の情報で構成されているか考えてみましょう。
鏡に映る自分を見る
今、あなたの前に鏡があってそれを見ている素の自分を想像してみてください。
鏡に映っている自分を見てあなたが認識できる情報が外側に近い波紋で、形・色・大きさ・声を出した時に聞こえる自分の声など、自分以外から認識されやすい情報がこれに該当します。
実は、外側に近い波紋は直接的ではなく間接的な情報もあります。自分自身を見ているとあまり実感が湧かないかと思いますが、例えば、名前・性別・誕生日・出身地・住所・趣味・ネットに上がっている情報・噂など、文字や記号・画像・動画による自分の情報が相当します。これについては自分以外の波紋をどう認識するか説明する際に掘り下げます。
逆に、鏡に映っている自分を見てあなたが認識できない情報が自分に近い位置にある波紋で、思考・趣向・理想・想像など自分以外から認識され難い情報がこれに該当します。
もし鏡に映っている自分を見て思考・趣向・理想・想像・他にも今の気分や体調や感情を感じ取ったようでしたら、それは「何らかの形で自分の内面を自分以外から認識され易い情報に変換した」ということです。すなわち鏡に映った自分を見てあなたが内側から外側に広がった波紋を認識したという事になります。
誰にでも必ず存在する2つの波紋
以上のように、大きく分けるとどんな人でも必ず2つの波紋を持っています。
○外見の波紋
○内面の波紋
この理論では世界が2つに分かれている事をベースに考えていますが、内面の波紋は自分しか認識することができず、外見の波紋は自分以外から認識されるということになります。
それぞれの波紋の境界では、内面の波紋が自分の表現によってより外側(外見の波紋)へ広がっていく現象が起こっています。
内側に近い波紋はあなただけにしか分かりませんので、表現していない波紋を自分以外から認識されることはありません。
ここまでは波紋と認識について、まずは自分の波紋について考えてきました。
では、自分以外の波紋をどう認識するか見てみましょう。
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